高圧電力が高い?コスト削減の具体策と注意点

kazu

派遣会社の取締役をやっております。 こちらには個人的にお役立ち情報を掲載。 法人様のお力になれればと思い、趣味的に定期掲載中!

みなさん、こんにちは!

kazuです。

「高圧電力は高い」と耳にして、導入をためらっている方も多いのではないでしょうか。

実際に、電力契約を検討している企業や施設の担当者にとって、高圧電力のコストや仕組みを正しく理解することは、無駄な支出を抑えるうえで非常に重要です。

本記事では、「高圧電力と低圧電力のどちらが安いですか?」という疑問に対して、契約電力や使用状況によってどう変わるのかをわかりやすく解説します。

加えて、「高圧電力の削減方法は?」といった実用的なポイントにも触れながら、毎月の電気料金を少しでも抑えるための対策をご紹介します。

また、「高圧の電気代は1kWhいくらですか?」という基本的な相場感や、導入を検討する際にぜひ知っておきたい「高圧電力のメリットは?」という点についても詳しく解説しています。

高圧契約の費用対効果を正しく見極めたい方にとって、有益な情報をまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要点
  • 高圧電力と低圧電力の料金や仕組みの違い
  • 高圧電力の基本料金や計算方法の仕組み
  • 高圧電力を安く抑えるための具体的な方法
  • 高圧電力の導入に伴うコストとその回収可能性

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高圧電力は本当に高いのか?

高圧電力とは

高圧電力とは

高圧電力とは、電力会社から6,000ボルト以上の高い電圧で直接供給される電力のことを指します。

このような電力は、主に契約電力が50kW以上である中規模から大規模の施設、たとえば工場、商業ビル、病院、ショッピングモールなどで利用されています。

これらの施設では空調や大型機器などに多くの電力を使用するため、効率的かつ安定的に電気を供給するためには高圧での契約が適しています。

高圧電力は送電ロスが少なく、変圧器を設置することで各設備に必要な電圧に調整して使われる点が特徴です。

高圧電力と低圧電力のどちらが安いですか?

高圧電力と低圧電力のどちらが安いですか?

結論から言えば、電気の使用量が多い事業者や施設では、高圧電力の方が電力量単価は低く設定されているため、結果的に電気代を安く抑えられる傾向があります。

これは高圧契約の方が大量の電力を効率的に供給できる仕組みになっているためです。

一方で、高圧電力を利用するには、キュービクルなどの高圧受電設備の導入が必要となり、その設置費用や維持管理にかかるコストも見逃せません。

低圧電力であれば、こうした初期投資は不要ですが、その分、電力量単価が高めに設定されているため、使用量が増えるほどトータルコストは高くなりやすいという側面があります。

そのため、どちらが得かは、電気の使用量や設備導入の予算などを総合的に判断する必要があります。

高圧と低圧の電気料金の違い

高圧 低圧 電気料金 違い

電気料金の構造は、大きく分けて「基本料金」と「電力量料金」の2つから成り立っています。

高圧電力と低圧電力ではこの料金構造における仕組みに違いがあり、それぞれの特性を理解することが重要です。

高圧電力の場合、基本料金は「デマンド値」と呼ばれる最大使用電力に基づいて毎月変動する仕組みです。

つまり、どれだけの電力を一度に使ったかによって、月々の料金が大きく左右されます。

一方、低圧電力では、契約時に設定された契約容量に応じて基本料金が決まり、その後は原則として固定されたままになります。

そのため、たとえ使用状況に変動があっても、基本料金自体は変わらないケースが多いのです。

このように、契約形態によって電気料金の算出方法に差があるため、自社の電力使用の特性に合わせて選ぶことがコスト最適化の鍵となります。

高圧電力の料金

高圧電力 料金

高圧電力の料金体系は、大きく分けて基本料金と電力量料金の2つから成り立っています。

基本料金は、直近12カ月の中で最も電力を消費した30分間の平均電力(最大デマンド値)によって決まります。

このため、たとえ一時的であっても使用電力がピークに達した場合、その影響が1年間の基本料金に反映される可能性があります。

電力量料金は、実際に使用した電力量(kWh)に応じて課金される仕組みです。

高圧契約では、この単価が低圧契約よりも割安に設定されている傾向があり、大量に電力を使用する施設であればあるほど、トータルの電気料金は抑えやすくなります。

こうした料金体系を正しく理解し、使用量に応じた契約を行うことで、無駄なコストを避けることができます。

高圧電力の基本料金

高圧電力 基本料金

基本料金は、過去12カ月の中で最も電力使用量が多かった30分間の平均電力、いわゆる「最大デマンド値」に基づいて決まる仕組みです。

この最大デマンド値は、30分単位で記録された使用電力量の中でも最も高い値が採用され、それが1年間の基本料金に影響を与えます。

そのため、たとえ一時的であっても空調設備や大型機械の同時使用などで使用量が急増すれば、そのピーク値が残りの月にも反映されてしまいます。

結果として、短時間の使用量増加が年間の基本料金を引き上げる要因となるため、運用方法には十分な注意が必要です。

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高圧電力のコストを抑えるには?

高圧電力 契約電力の決め方

高圧電力 契約電力 決め方

契約電力は、施設でこれまでに使用した電力の実績データや、設置されている設備や機器が必要とする最大電力の容量などをもとに決められます。

一般的には、過去のピーク時の使用状況を参考にして、余裕を持たせつつも無駄のない数値に設定することが望まれます。

もし契約電力を実際よりも大きく設定してしまうと、必要以上に高い基本料金が発生してしまい、毎月の電気代が割高になる可能性があります。

逆に、契約電力を低く設定しすぎると、実際の使用電力が契約を上回った際にペナルティ料金が加算されるケースもあるため注意が必要です。

したがって、契約電力は単なる目安ではなく、実際の使用状況に即した慎重な設定が求められます。

高圧電力 基本料金の計算方法

高圧電力 基本料金 計算方法

基本料金の計算方法は、「最大需要電力(デマンド値)×基本料金単価」という数式によって導き出されます。

この最大デマンド値は、過去12カ月間で最も多くの電力を消費した30分間の平均電力であり、一度でも大きなピークが発生すると、それが年間を通じて基本料金に反映されてしまいます。

つまり、どれだけ短時間でも使用電力が跳ね上がると、その影響が長期間続くことになるのです。

このため、無駄な電力の使用を避け、最大デマンド値をなるべく低く保つ工夫が求められます。

具体的には、空調や生産機械などの稼働時間を分散させたり、ピーク時間帯の使用を避けるようにすることが効果的です。

このような対策を講じることで、基本料金を抑え、トータルの電気コストを効率的に管理することが可能になります。

高圧電力の削減方法は?

高圧電力の削減方法は?

空調の設定温度をこまめに見直すことや、消費電力の多い時間帯を避けて稼働させるピークシフトの導入、そして照明や空調、機器類などを最新の省エネ機器に切り替えることが、電力削減において非常に効果的です。

これらの方法を組み合わせて実施することで、電力使用の無駄を減らし、電気料金全体を抑えることが可能になります。特に近年注目されているのが、BEMS(ビルエネルギー管理システム)などのエネルギー管理システムを導入することです。

これにより、リアルタイムでエネルギー使用状況を把握でき、効率的なデマンド管理や自動制御による最適化が図れるため、より戦略的かつ持続的なコスト削減が期待できます。

高圧電力のキュービクルとは?

高圧電力 キュービクル

高圧電力を利用するためには、キュービクルと呼ばれる専用の変圧設備を設置する必要があります。

キュービクルは、電力会社から供給される高電圧(6,000V以上)の電力を、施設内で使用可能な低圧(100Vまたは200V)に変圧するための重要な設備です。

この装置は屋外や屋上に設置されることが多く、設置には工事費や本体費用を含めて数百万円かかる場合もあります。

規模や仕様によって費用は異なりますが、小規模なもので200万円前後、中規模施設では300〜500万円、大規模な施設ではそれ以上かかるケースも珍しくありません。

しかしながら、キュービクルの導入によって電力単価の安い高圧電力を使用できるようになれば、長期的には電気料金の削減によってその初期費用を回収できる可能性が高くなります。

また、メンテナンス体制を整えることで設備を安定的に運用でき、さらなるコストパフォーマンスの向上にもつながります。

高圧の電気代は1kWhいくらですか?

高圧の電気代は1kWhいくらですか?

高圧電力の1kWhあたりの料金は、おおむね20円前後が一般的とされています。

もちろん、実際の料金は契約しているプランの内容や契約電力の規模、さらには夏季や冬季といった季節的な変動によって上下する可能性がありますが、一般的には低圧電力の料金単価よりも安く設定されているケースが多く見られます。

そのため、電力使用量が比較的多い事業所や施設にとっては、トータルの電気料金を抑えるうえで非常に有効な選択肢となり得ます。

さらに、電気の使用状況に応じて契約を見直すことで、より効率的に電力コストの削減を目指すことも可能です。

東京電力の高圧料金表

東京電力 高圧 料金表

東京電力の高圧電力における料金表では、契約電力の大きさや電力量の使用状況に応じて、非常に詳細な料金体系が用意されています。

たとえば、契約電力が500kW未満か以上かによっても単価が異なり、また夏季とその他の季節でも電力量料金に違いがあります。

このように、契約条件や使用パターンによって金額が変動するため、自社の電力使用実態を正確に把握した上で最適なプランを選ぶことが大切です。

なお、これらの最新の料金設定や料金単価の情報は、東京電力エナジーパートナーの公式サイトにて随時公開されており、誰でも閲覧が可能です。導入を検討する際は、必ず最新情報を確認し、必要に応じて電力会社へ直接問い合わせることをおすすめします。

高圧電力のメリットは?

高圧電力のメリットは?

電力単価の安さが高圧電力を導入するうえでの最大のメリットといえます。

これは、高圧契約の方が単価が低く設定されている傾向にあるため、使用電力量が多い施設においてはその効果が特に顕著に現れます。

さらに、空調設備の設定温度や機器の稼働タイミングを見直すことで、さらなる電気料金の削減が可能になるケースも多くあります。

このような運用改善は、エネルギー管理システムの導入といった取り組みと併せて行うことで、より効果的に実現できます。

確かに、高圧電力の導入には初期費用や設備の維持管理費がかかるため、短期的にはコスト負担が生じるかもしれません。

しかし、長期的な視点で考えると、これらの費用を十分に補って余りある電気料金の節約効果が見込めるため、費用対効果の高い選択肢として多くの事業者から支持されています。

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高圧電力が高いと感じる前に知っておきたい要点まとめ

  • 高圧電力は契約電力が50kW以上の中規模以上の施設が対象

  • 電力会社から6,000V以上の電圧で供給されるのが高圧電力

  • 高圧電力の方が1kWhあたりの単価が低い傾向にある

  • 電力量が多い施設では高圧契約の方が結果的に安くなるケースが多い

  • 高圧電力にはキュービクルの設置が必要で初期費用がかかる

  • 基本料金は最大デマンド値に応じて決まり、変動がある

  • 高圧電力は使用のピークが短時間でも基本料金に影響を及ぼす

  • 低圧電力は契約容量によって基本料金が決まるため安定している

  • 電力使用量に応じた契約設定がコスト削減のカギとなる

  • 契約電力の決め方を誤ると過剰な基本料金が発生する

  • ピークシフトや空調設定の工夫で高圧電力の削減が可能

  • BEMS導入によりデマンド管理や使用電力の最適化が図れる

  • 高圧電力の料金は使用量と季節により変動するため注意が必要

  • 東京電力などの料金表は定期的に確認し最新情報を把握すべき

  • 長期的視点では高圧電力の導入は費用対効果に優れる選択肢となる

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